星と星、雲と雲

本と音楽とポテトとねこと散歩

武田百合子『お湯』

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武田百合子さんの『あの頃』で特に好きなのが『お湯』という話。

夫の武田泰淳さんが亡くなってまだ日が浅く、不意に涙が出てきてやっぱり悲しくて「朝浸かる。昼浸かる。夕方浸かる。」と一日中お風呂に入る百合子さん。

家のお風呂じゃ足りなくて電話帳で都心のお風呂を探してお正月も関係なくお湯に浸かる日々。

読んでいて微笑ましいような嬉しいような悲しいような不思議な気持ちになる。

 

 

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